大学の講義で男女の学生それぞれに,「どんな異性と結婚したいか」を自由に書かせ,その後相互に交換し相手方の希望を知る。すると,男女ともに愕然と深い溜息をつくという。つまり異性の希望と我が方の現実が大きく乖離している事実に気づいてしまうからである。
どこにいるのだか全く定かでない理想の異性を夢見るうちに,年月は情け容赦なく過ぎ去っていく。所詮自分のレベル相応の異性にしか相手して貰えないのだから,自分のレベルをどう上げるか,それを考えた方がいいな,と幾人もの結婚熱烈願望的事実残留未婚中年女性を見てきたおじさんは思う。