夏のボーナス商戦が本番を迎えるなか、例年の主力商品であるテレビや衣料品が苦戦し、百貨店や家電量販店の出足が鈍いようです。
長引く不況でボーナスの平均支給額が前年比マイナスとなり、消費者が本当に必要なものだけを買う動きが進んでいるようです。
1日から一部商品のセールを開始した高島屋は、同日の売上高が前年同期と比べて2.8%減だったそうです。
6月30日から一部商品のセールを始めた京王百貨店新宿店では、1日まで2日間の売上高が同比26.5%減と大きく落ち込んだそうです。
夏商戦の不振を招いている背景にあるのがボーナスの目減りで、経団連の調べでは、大企業の今夏のボーナスの平均支給額は昨夏比3.5%減の77万2780円と3年ぶりに減少しており、消費者の財布のひもは一段と固くなっているようです。
さらに、昨年夏に活況だっ家電量販店も低迷しており、昨年7月の地上デジタル放送移行に伴う“テレビ特需”で薄型テレビの販売が好調だったのが、今シーズンはその反動減に苦しんでいるようです。
調査会社BCNによると、6月の薄型テレビの販売台数は、前年同月比80.6%減になったそうです。
苦戦している百貨店や量販店は、暑い夏を待望しているでしょうね。