2012年7月3日 05時14分
羽毛を持つ新種恐竜「スキウルミムス」の化石(独ルートビヒマクシミリアン大提供)

ドイツのジュラ紀後期(約1億5500万年前)の地層から、尾や腹に羽毛を持つ、小型の獣脚類である新種の肉食恐竜化石を見つけたと、ドイツなどのチームが2日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
羽毛のある恐竜は、ほとんどが中国で見つかっており、欧州での発見は珍しい。恐竜は鳥類の祖先と考えられているが、今回の化石は鳥類とは遠縁の原始的な種とみられ、チームは「羽毛の起源を探るのに役立つ」としている。
新種の化石は、始祖鳥の化石が出ることで知られるドイツ南部地域の採石場で見つかり、保全状態が良く全身が残っていた。全長約70センチで、体の半分近くが尾。