
関西、大阪空港の経営統合を記念して開発されたビール
関西空港と大阪(伊丹)空港の経営統合を記念し、小西酒造(兵庫県伊丹市)が1日、赤いビール「ガーネットルージュ」を発売する。ビールと日本酒の製法を“統合”し、「関西の夜明け」をイメージした独特の色合いに仕上げた。同日、関空で開かれる式典で、同ビールで乾杯するという。
昨年10月からクラフトビール事業部の多田隈圭さん(42)を中心に開発を進め、黒米を使った赤い日本酒をヒントに、江戸時代以前から伝わる「段仕込み」という手法を活用。試行錯誤の末、今年5月、ロゼワインのような色にたどり着いた。
栓を抜く時期によって香りが変わる。ザクロのようなさわやかさのほか、ドライフルーツのような芳(ほう)醇(じゅん)さも楽しめる。ホップの苦味と相まって、赤ワインのように肉料理に合うという。
通信販売や同社の長寿蔵ショップで購入できるほか、大阪空港での販売も調整中。ビール醸造責任者の辻巌(いわお)さん(54)は「西洋と日本の醸造法が合わさり、今までにないビールができた。両空港でも統合によって今まで以上のにぎわいが生まれてほしい」と話す。
330ミリリットル瓶で525円。長寿蔵ショップTEL072・773・0524