シートベルト違反で誤摘発

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 広島、山口、岡山、島根の中国地方4県警が2009年以降、後部座席シートベルトの装着義務がないライトバンなど貨物車の運転手計125人に、誤って交通違反切符を交付していたことが27日、各県警への取材で分かった。

 4県警が誤って交付したのは、広島が09年2月~11年11月に35人▽山口が09年3月~7月に15人▽岡山が09年3月~12年5月に56人▽島根が09年2月~12年4月に19人。いずれも高速道路の走行時に違反したとして摘発された。各県警は既に全員に謝罪し、行政処分の減点(1点)を取り消す手続きをしたという。鳥取県警は「現時点では調査をしていない」としている。

 広島県警などによると、08年6月の改正道交法施行に伴い、後部座席シートベルトの装着が義務化され、高速道路での違反は行政処分の対象となった。周知期間を経て、各県警は同年10月から取り締まりを開始した。

 一方、国土交通省令は、後部座席を収納できるライトバンなどの貨物車について、後部座席のベルトの取り付けを免除している。ベルトがある車両も装着義務は適用されない。今年5月に栃木県警で同様の誤交付が発覚したことを受け、警察庁が同月18日、再発防止を求める通達を各県警に出していた。

 広島県警は「高速隊員たちが関係法令を十分に理解していなかったことと、上司の指導不足が原因。再発防止に努める」としている。

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