映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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ダウ急上昇

6月29日の日経平均 9,006.78+132.67雲に突入 基準線 転換線の上 ボリンジャー プラス2σの上でバンドが広がっているMACD ゼロラインを上抜けRCIは天井。目先は強い上昇基調となっている。週足はまだ基準線の下、転換線の上だが、週足MACD,RCIは底打ち。月足も上昇の下値トレンドラインで反発したところであり、さしあたり中長期も底打ちの様相であるが、まだ上昇基調に転換はしていない。

ダウ12,880.09 +277.83雲を一気に突き抜けて雲の上。 基準線 転換線の上 ボリンジャー プラス2σの下 MACDはゼロラインを上に抜け、 RCIも持ち直し。週足も基準線、転換線、雲の上。

EU首脳会議で、銀行への直接資本注入で合意。銀行への統一的監督についても合意したことで、リスク回避が大幅に後退、ダウは大きく上昇して目先、中期とも上昇基調を回復した。日経平均は中期はなお上昇基調になっていないが、ダウの上昇に、やがて実態経済の改善と金利の上昇がついてくれば、ドルが戻して、東京もNYを追いかけれるはずだ。まだEUの先行きは手放しで楽観できる状況ではないが、さしあたりは過度の悲観からは脱出ということだろうか。

しかしせっかくヨーロッパが好転しているのに、日本には政局のリスクが高まってきている。野田首相が政治生命をかけるとしていた消費税法案が衆議院を通過した。行財政改革が中途半端なまま、消費税の税率を上げることが適切かどうかは議論の余地がある。しかしギリシャの例をみるまでもなく、先進国最悪の財政赤字をこのまま放置することは困難であろう。 遅かれ早かれ消費税の税率を上げることは、避けがたい。不人気ながら不可避の課題の実現のため 、ようやく自民党公明党との政策的部分連合が日の目をみた形である。そもそも震災の時から、挙国一致の大連立を組んで、山積する課題を処理することが賢明な選択であったのではないかと考えていたが、ねじれ国会の状況下で、大きな政策を遂行するためには、多数を形成する合従連衡は、必然であると言わねばならないであろう。

しかしその一方で小沢系の議員を中心に民主党の57人が消費税法案に反対し、小沢系は離党必至と伝えられ、民主党は分裂含みとなってしまった。自民党を脱党してからの小沢氏の政治的軌跡は「壊し屋」の異名のとおり、新党を創っては壊すという繰り返しであった。その都度もちろんそれなりの政策的な理由はあったが、その結果はいつもむなしいものに終わってきている。このように繰り返されてくると、やはり政党が小沢氏の政治的な主導権争いの具にされてきたという印象を拭うことができない。事実消費税に反対するのであれば、財政再建の筋道を示して、国民に訴えるべきであるが、そうした明快な代替戦略はちっとも見えてこない。小沢氏が離党して新党を結成しても、どれほど説得力ある政策を打ち出せるか、はなはだ心もとない。今求められているのは、国家的な見地かだ大同団結できるような安定した政治基盤をもつ実行力ある政治体制であり、どうも「壊し屋」の時代には幕が降りつつあるような気がしてならない。
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