大証のシステムトラブル(セラーテムテクノロジー)

ど素人のなべさん
本日、大阪証券取引所のシステムトラブルにより、上場するセラーテムテクノロジー(4330)の売買が停止される事態となりました(8時54分から12時30分まで)。
◆セラーテムテクノロジーの売買の取扱い(大証)


今回のケースは非常に珍しく、「上場廃止+配当権利落ち+制限値幅」の3つの要因が組み合わさった事例です。
セラーテムテクノロジーの上場廃止
この会社の事情をよく知る方は、「まだ上場が続いていたの?」と不思議に思うかもしれません(中国子会社買収に虚偽の疑い:社長を含む関係者逮捕)。セラーテムは7月20日上場廃止予定です。現在、整理銘柄に指定されています。
配当権利落ち
セラーテムは6月決算でした。そして、配当金200円を予定していました。ところが、上場廃止が決定した後、無配を発表します(6月21日)。配当の権利確定が6月26日、権利落ちが27日です。直前の変更により、トラブルが発生しやすい環境が整います。
制限値幅
日本の株式市場には、株価の行き過ぎを防止するため、1日に動く値幅を限定する「制限値幅」という仕組みが存在します。トラブル発生前のセラーテムの株価(終値)は505円でした。通常であれば、本日の値幅は
(正)上限:605円、下限:405円
です。ところが、上場廃止決定で株価が“とことん”値下がりし、配当権利確定日が重なっていたことから、大証は、制限値幅の設定に配当金の金額を反映してしまいました。
(トラブル発生)上限:385円、下限:225円
これは、505円から配当金の200円分を差し引き、305円を基準にしています。300円台の制限値幅は上下80円ですから、このような結果となりました。
(売買再開)上限605円、下限:225円
トラブルを修復し、売買を再開したときの制限値幅です。上限は正しい値段に設定し、下限はトラブル発生時のままです。この結果、1日に動く値幅が上下380円に拡大することになります。
セラーテムテクノロジー(4330)6月27日5分足チャート


もちろん、トラブルと制限値幅拡大により、株価は乱高下します。マネーゲームの発生です。上場廃止銘柄の値動きを考えると、この程度は想定内です。しかし、後場のみの取引で16万超の出来高になるのは異常です。
幸いにも、このトラブルで直接的な(金銭的な)損害が発生していないと思われます(たぶん)。おそらく、明日以降に原因が発表されるでしょう。今後、同様の現象が起きないようにしてほしいです。
(追記)セラーテムの上場廃止に至る動きはこちらで閲覧できます。
セラーテムテクノロジー(4330)-上場廃止企業
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