FRBは大胆な資金供給策を発表し、金融市場の混乱を収めようと躍起だ。おかげで昨晩のダウは416.66ドル高の1万2156.81ドルとなった。3%を超える急反発で、1月22日の終値の安値11971を超してきた。しかしこのまま上昇を続けて日足ベースでのトレンドの転換を示す転換線12244基準線12249まで到達できるかどうかはまだわからない。この対策はあくまでも証券化商品などをめぐる金融市場の混乱を避けるだけで、住宅市場の悪化や実体経済のリセッション懸念を取り除くものとは言いがたいからだ。ましてや週足、月足のトレンド転換のためにはさらに時間とエネルギーがかかる。
日経平均は、その前の日のNYの下げを受けても、反発した。日本のほうが先に下げている分だけ、底に近いということだろう。今日は安心感が広がってかなり上昇するのではないかと思われるが、13157が日足の転換線で、これを超してはじめて日足のトレンド転換となる。週足の転換線は13288、月足の雲の上限が13539。これを突破する力があるだろうか。