農業生物資源研究所などのチームがつくり出すことに成功した「免疫不全ブタ」(同研究所提供)
農業生物資源研究所(茨城県つくば市)などのチームは14日までに、体内に入った異物を攻撃する免疫が働かない「免疫不全ブタ」をつくり出すことに成功したと発表した。
免疫不全の動物はこれまでマウスなど小動物に限られており、人間に近い大型の動物では初めて。免疫不全により拒絶反応がなくなるため人間の細胞が移植でき、これを人に合う大きさの臓器へと育てることも期待できる。再生医療や病気の研究などさまざまな応用が考えられるという。
免疫不全ブタは、遺伝子組み換えと体細胞クローン作製の技術を組み合わせつくった。
(2012年6月14日 11:33)