金
日中取引時間は、NY市場が米追加金融緩和(QE3)期待などを背景に上伸した流れを引き継ぎ、売り方の手仕舞い先行で始まり、前日比45円高の4118円で寄り付く。その後も堅調な値動きとなり終日高値圏での取引となり、結局前日比54円高の4127円で終了。12日のNY市場は、ユーロ圏諸国によるスペイン救済支援を好感した楽観ムードから一転し再び欧州債務問題への懸念や、シカゴ連銀のエバンス総裁の追加緩和に前向きな発言から追加金融緩和期待が広がり買われた。欧州危機悪化の兆しや17日に控えるギリシャ再選挙といった懸念から、安全な逃避先として金が見直されている。ただ17日のギリシャ選挙次第では上下どちらにも大きく変動する可能性があるため、現時点では1600ドルをさらに上回るには警戒感も強い。よって17日の結果を見るまでは、現状のレンジを維持するものと思える。本日夜間取引時間は、日中同様売りづらい展開が予想されるが4100円を再び割れるようであれば、一旦は押し目買いが有利と思われる。
夜間取引レンジ 4,091円~4,180円
中川