【ロンドン共同】12日の欧州債券市場でスペインの10年物国債利回りが急騰(価格は急落)し、一時6・8%を超え「危険水域」とされる7%に接近、1999年のユーロ導入後の最高を更新した。スペインは9日、国内銀行の資本増強のため欧州連合(EU)のユーロ圏に支援を求める方針を表明したばかりだが、中長期的な財政不安が消えていないことが鮮明に浮かび上がった。
スペインがこの金利水準で国債発行による資金調達を続けることは困難とみられる。欧州中央銀行(ECB)による国債買い支え再開の可否など、欧州当局の対応に市場の関心が集中している。
(2012年6月13日 00時05分)