錦帯橋空港に活性化を期待

[arama-さん]

　岩国錦帯橋空港の１２月開港が決まり、山口、広島の県境をまたぎ、行政や観光関係者から歓迎の声が上がった。広島空港（三原市）と山口宇部空港のはざまの「空港の空白地」が埋まり、地域活性化の起爆剤として、期待感が高まっている。

　国交相と面会後、岩国市の福田良彦市長は取材に応じ、「本当にうれしいの一言。（１２月１３日の）日にちを聞いた時はぶるっときた」と振り返った。

　近隣市町にも喜びは広がり、和木町の古木哲夫町長も「うれしくてたまらない。新たな企業誘致も研究していく」。柳井市の井原健太郎市長は「首都圏とのアクセスが劇的に向上し、千載一遇のチャンス。地域の魅力を積極的に発信していきたい」と意気込む。

　柳居俊学・山口県議会議長は「県の新たな交流拠点として観光力、産業力の向上に確実に結び付けたい」とコメント。県議会としても引き続き支援する考えを示した。

　広島市の佐伯区以西では岩国錦帯橋空港の方が広島空港よりも距離が近く、選択肢が増えるメリットがある。広島県の湯崎英彦知事は「県民にとって便利になる」と開港目標日の決定を歓迎。大竹市の入山欣郎市長は「産業界、市民にとってインパクトは大きい。広島空港と連携すれば観光ルートの開発につながる。双方の発展に期待したい」と述べた。

　全国から観光客が訪れる廿日市市の世界遺産の島・宮島。宮島観光協会の飯田勝彦事務局長は「新幹線、広島空港に加え、観光客の来島の選択肢が増える」と歓迎する。