金
8日の東京金日中取引は、7日のNY金相場が、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言に対する失望感から急落した事を受けて、64円安の4,088円で始まったものの、NY金時間外取引が、400日移動平均線(1,589ドル)を割り込んで、1,570ドルを挟んだ展開となっている事に加え、為替相場が円高気味に推移している為、一段安となり、4,000円の攻防となった。今回の議会証言でバーナンキ議長は追加金融緩和(QE3)を否定した訳ではないにも関わらず、相場が急落したのは、市場が勝手に緩和期待を背景に急伸した反動である。また、昨日、中国が3年半ぶりに利下げした事を考えると、9日の中国経済指標の発表があまり良くない内容ではと考えられ注目される。本日は、6月最初のイベント(バーナンキ議会証言、株式市場のメジャーSQ)を通過し、来週末からのメインイベントへと向かう、ポジション調整が活発になると考えられる。
夜間取引レンジ 3,971円~4,065円
池末