長年の夢であった本を出版しましたが、紙の本ではなく電子書籍でした。でも、やってみて出版文化の将来が見えた気もしました。
さて、投資のお話です。あなたの投資法を下の判断方法で、チェックして見ませんか。
A.株式投資はギャンブルだと思っていますか(はい:A1、いいえ:A2)
A1:Bに進んでください。
A2:あなたは株に向いていません。銀行預金を勧めます。
B.あなたの年代は(20~40歳:B1、40~60歳:B2、60歳以上:B3)
B1:ゲーム感覚で、小額をリスクの高い株に投資し大儲けを狙います。
B2:投資資金を全部いい株に投資し、60歳までに配当金で生活できる資産を構築します。
B3:新規投資はやめ、株は遊び程度。構築した資産からの配当金で生活します。
詳しくは・・・。
株式投資はギャンブルだということを認識したうえで、結果を出すのに時間が必要だといいたいのです。今回私が電子書籍で出版した「株で生活するには・・・娘たちに残す投資法」は、そんな思いを本にしました。立ち見で、表紙と目次をザーッと見るだけならば「ただ」です。ぜひお立ち寄りください。
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/195270
現在株式市場に参入している個人投資家の多くは、小額の資金で売買を繰り返し、わずかばかりの儲けで満足し、損をしても小額なのでまた新しい投資を見つけてきます。
このような投資法を繰り返すうちに、一度くらいは何倍かの儲けがあるでしょう。でも投資資金が少ないので、儲けも知れています。せいぜい一家で旅行をすれば消えてしまいます。これではラスベガスでルーレットをするのと変わりありません。いずれは掛け金が底をつき、市場から退場させられます。
あなたは、株はギャンブルだと理解して投資しておられますか。証券会社では、さすがにギャンブルとはいわないでリスクといっています。でも結果が分からないものに資金を投じて、儲けを取り合うのはギャンブル以外のなにものでもありません。
ギャンブル性をなくすには時間の力を借りなくてはなりません。残念ながら将来の不確実性が増大してくると、人々の関心はますますキリギリスの心境になってくるようです。1年先の儲けより今日の楽しみに重点が置かれます。
それでは、「長期投資だったら儲かるのですか」いい質問です。答えは、資産価値だけ見れば相場次第といえます。ただ、受け取る配当金はあまり変わりません。あのバブルのときでも、株価が落ち込んでいる現在でも、一株利益(EPS)はほぼ同じです。
儲かるという考え方を、受け取る配当金とすれば、投資に対する考え方が変わってきます。銘柄の入れ換えをきちんとやっていれば、資産価値は下がっていても、バブルのときより受け取る配当金は増えているはずです。
この本は、定年後に株で生活できる株式投資法について、口座の開設、税金の話、銘柄の選定、相場の動きと投資のタイミング、ファンドの立ち上げとポートフォリオの組み方、資産の評価と管理・・・まで、長期投資に必要とされるすべての情報を丁寧に伝えています。
ただ、銘柄の解説や推薦は一切していません。買い時売り時はすべて大きな流れの中で決めなくてはなりません。まして個々の銘柄については、業績も評価も刻々と変化します。いくらいい株だからといって、値上がりした後ではいい株ではなくなります。この本では、世間一般の本のように銘柄をあげて推奨しない代わりに、銘柄選定の過程を誰にでも分かるように細かく説明しています。
投資法の基本は、相場の流れに合わせて、いい株を安いときに買い、高くなったときに売ることに尽きます。当たり前の投資法ですが、基本を身につけることは簡単のようで難しいのです。なにも知らないで人に勧められるままに株を買って、いい結果を出す人はけっこういます。でも長くやっていれば、必ず問題にぶつかってやめてしまいます。そのときに力になるのが、基本を学んできた自分であり、その自分を信じることなのです。
リスクとリターンは表裏一体です。年代によってリスクの取り方が変わってきます。株で生活するには、40歳代から始めなければなりません。この本は、これから株を始めようとする女性と、今の投資法に疑問を持たれている40歳代の女性向けです。この年代の女性は、子育て、共働き、ローンの返済と、人生で最も多忙にもかかわらず、将来を考え、株式についてもよく勉強されています。60歳までに時間があれば、必ず投資のお役に立つと信じています。
大底から抜け出そうとしている今が、長期投資に絶好のタイミングです。私の40年来にわたる株式投資人生の集大成といえるもので、初心者には分かりやすく、熟練者にもなるほどと感じさせるものを書き上げました。
