姫路城 新調しゃちほこ“引っ越し”完了  

arama-さん

大天守最上層で行われたしゃちほこの据え付け作業

 

 

 「平成の大修理」が進む世界遺産・国宝姫路城で5日午前、約半世紀ぶりに新調されたしゃちほこが、大天守大棟(最上層)の東側に据え付けられた。5月末、西側に別の1体を設置しており、2体の据え付けが完了。これで、最上層の瓦ぶきがほぼ終わった。


 しゃちほこは高さ1・86メートル、重さ334キロ。

 この日は職人8人が、まず、分解されたしゃちほこの胴体を機械でつり上げた。棟からはクリの木で造った芯木(高さ1メートル)が突き出ており、その芯木に、内部が空洞の胴体をはめ込んだ。さらに尾ひれ、胸びれなど5枚を取り付け仕上げた。

 しゃちほこは昨年6月、取り外されたが、老朽化が進んでいたため、奈良県平群町で新たに制作した。

 瓦工事を統括する日本伝統瓦技術保存会会長の山本清一さん(79)=奈良県=は「しゃちは天災から城を守るのが役目。立派に役目を果たしてほしい」と話した。

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