奈良・薬師寺東塔の解体始まる 約1世紀ぶり
約1300年の歴史を持つ奈良市の薬師寺東塔(国宝)で4日、塔の最上部を取り外す法要が営まれ、約1世紀ぶりとなる解体が、いよいよ始まった。
取り外したのは、相輪の一番上についている球状の部材「宝珠(高さ約45センチ、重さ約19キロ)」と「竜舎(高さ約35センチ、重さ約30キロ)」。
工事用の素屋根(高さ42・5メートル)の7階で開かれた法要には、約150人が参列。相輪の周囲に組まれた足場で、しの笛奏者が演奏した後、参列者らの読経が響く中、白い装束を着た奈良県職員が部材を外した。