日本自動車工業会の豊田章男新会長(トヨタ自動車社長)が4日、東京都内で報道各社のインタビューに応じ、足元の円高水準について「このレベルが長い間続くと製造業の崩壊が始まる。大変厳しい状況だ」と強い危機感を示した。
豊田氏は「(円高や電力不足など)『六重苦』の中、国内で生産活動を続けること自体、理屈に合っていない。だが雇用を守り外貨を稼ぐ意味で、ものづくり企業が日本には必要だ」と訴え、政府に環境改善を求めた。
この夏の電力不足については「個人も企業も少しずつ融通(節電)し合い、危機を乗り切る以外にない」と指摘。