TOPIXはバブル崩壊後安値を更新した

優利加さん
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先週金曜日の米国株は大幅下落した(DJIA -247.88 @12,118.57, NASDAQ -79.86 @2,747.48)。5月の雇用統計が事前予想の15万人増に対して6万9千人増となり、さらに3月と4月の数値も下方修正され、米国の景気先行きに不安が広がった。これを受けて本日の日本株全般は大幅続落した。東証1部では、上昇銘柄数が238に対して、下落銘柄数は1,383となった。騰落レシオは59.33%へ低下し、遂に50%台へ突入した。東証1部の売買代金は1兆485億円。

TOPIXも日経平均も大きく下放れて始まったが、TOPIXはほぼ寄引同事の十字足、日経平均は下ひげを引いた短陽線で終えて下げ渋りの兆候を示した。TOPIXは2009年3月につけたバブル崩壊後の安値@700を下回ったが、日経平均は昨年11月25日につけた安値@8,135円目前まで下げた。

TOPIX -13 @695
日経平均 -145円 @8,295円

5月18日現在の3市場の信用評価損率が19.76%へ拡大していたが、本日はほぼ間違いなく20%台へさらに拡大しただろう。おそらく25%くらいだろうか。経験則では、騰落レシオが50%台まで低下し、且つ、信用評価損率が20%台まで拡大すると大底圏に達したと考えられる。しかし、ギシシャの再選挙を6月17日に控えており、さらにスペインの銀行セクターが大きく揺れ動いているため、V字反発は夢物語であろう。今月一杯は大底値圏でのレンジ相場が続くのではないだろうか?少なくとも4月初旬を起点とする中期下降トレンドラインを上方ブレイクする必要がある。そして、できればその前にダブルボトムや2点底などの底値を示すフォーメーションを形成していると尚良いが。

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