ESMを利用してギリシャを起点とした金融危機に対処できるようにするためにはユーロ圏17カ国の議会でのESMの承認が必要だ。見込まれている資金配分の90%が集まるまで、当局者は一時的な救済基金である欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に頼らざるを得ない。
ESMの稼働日は、ドイツの議会での採決結果に大きく左右される可能性がある。同採決は7月の遅くとも第一週に行われる見込みだ。同当局者が計画がまだ公表されていないため匿名で語ったところによれば、ユーロ圏当局は各国の承認が必要なことを考慮すれば、7月9日の稼働を期待しているという。