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ギリシャ 人も移動?
ギリシャ高級不動産に「安値拾い」の動き、ユーロ離脱見越し
[ロンドン 31日 ロイター] ユーロ離脱をめぐる懸念が高まるギリシャで、離脱が現実となることを見越して、地中海の島々にある別荘などの不動産物件を安く購入しようという動きが出ている。不動産関係者が明らかにした。
6月17日の再選挙の結果次第では、ギリシャがユーロ圏を離脱する事態になると懸念されているが、経済と政治をめぐる混乱が今後も続くとみられることから、既に下落している住宅価格がさらに20%程度下げる可能性もあるという。
高級不動産物件を扱う英エールズフォードで海外物件販売の責任者を務めるピアース・ウィリアムズ氏は、リーマンショック以降さえなかったギリシャ国内の物件について問い合わせが増えているとし、「顧客は当然のことながら、良い購入機会を得ようと考えている」と話す。
同社では、コルフ島とパクシ島を専門に、主に100万─1000万ユーロ(約1億─10億円)の物件を扱っている。ウィリアムズ氏によると、再選挙後には販促活動を強化する計画だという。
ミコノス島にある英不動産会社ブシャム・エステーツの事務所にも、1年前には週に4─5通しか来なかった問い合わせメールが1日で3─4通来るようになったという。
同社のロイ・デルディモウ氏は、「顧客は選挙の結果を待っているが、今が買い時だと決めている」とした上で、「よかれあしかれ、行動を起こしたがっている」とコメント。同氏は、ギリシャがユーロを離脱してもしなくても価格がさらに2割下げるとみている。
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