金
日中取引時間は、NY市場の下落を受け手じまい売りが先行して前日比61円安の3978円で始まる。その後もNY時間外がドル高・ユーロ安に伸び悩んだため東京市場も終日安値圏での取引となり結局前日比70円安の3969円で終了。29日のNY市場は、スペインの金融情勢の懸念を背景にドル高・ユーロ安が進行したため急落前日比20.2ドル安の1548.7ドルで終了。取引前半は堅調に推移していた金だが、スペイン国債の利回りが急上昇したことや、米格付け会社によるスペインの信用格付けの引き下げを発表したことから、一気に金は売られた。一時は1545.7ドルまで値下がりしたが、現物需要も鈍く、そのまま安値圏でひけた。こうなると欧州債務問題を巡って不透明感が強いため、テクニカルでの判断が難しく、欧州債務問題が、ポルトガルやイタリアなどに波及するようなことになれば、1500ドルも割れることも警戒されてきた。本日夜間取引時間は、今日の値下がりで地合いが悪化した中、24:30のドラギECB総裁の講演内容次第でさらに値下がりの心配もある。
方向性 下値模索
夜間取引レンジ 3,890円~3,985円
中川