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ドル安、中国はどう動くのか
日本の外貨準備高が1兆ドルを超えたとの報道がありました。大部分が為替介入と貿易黒字によるものだそうです。
ドルが弱くなれば含み損が拡大するために、ドル安は大きな問題ですが、日本は金利が異常に低く、その多くをアメリカ国債で保有しているために、金利差がある程度、その問題を軽減します。
しかし、同じように外貨準備高が1兆ドルを超える中国の場合は、もっと深刻な問題です。それは、
①経常黒字が日本を上回るペースで増え続けていること。
②元の対ドルレートを安定させる(させている)ために、この黒字分のドルを’買う’必要があること。
③ドルを買うためには、資金を調達する必要があるが、元の調達金利がドルより高いために’逆ざや’が発生すること。
④上記の無理な為替安定行為、更に国際的な資源高のために、急激な物価上昇が発生していること。
⑤物価上昇(インフレ)を抑えるために金利を上げざるを得ないが、これがさらに逆ざやを拡大させて財政を圧迫すること。
となって負のスパイラルを起こしています。
今現在、中国政府は、直近の問題で国民生活に大きな影響を与えるインフレ抑制に力を入れているために金利を高く設定していますが、このままドル安が継続すると財政の健全化、維持のためには、それにも限界があります。
この問題を一気に解決するために、多少の犠牲(国際競争力の低下、それに伴う経済成長の鈍化)を払っても為替の完全自由化、曳いては元の切り上げを行うのか否か。
今後の中国の動きが非常に気になります。
(現在、投資資金の約1/3を中国に投資している私は、個人的には、早く為替の自由化を実施してアメリカに引きずられないようにしてほしいと切に願います。)
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昨今のドル安は米国だけの問題だけではなくなっていますよね。日本もどれだけ耐え切れるのか、今のところは多分何とか乗り切れそうかなと思っています。中国の場合は日本よりもいろいろと問題を抱えていますので、事は深刻でしょうね。正直、中国も何をしてくるか分からない国ですから、中国に投資されている方は心配もあるでしょうね。
私は国内株のみで、なおかつ今は様子見のために1ヶ月程度お休みをしていますので、引き続き監視を続けますが、中国の動向は日本に及ぼす影響も大きいので要注意ですね。あまり危険を感じるようなら早めの資金引き上げも検討しないといけない段階にきているかもしれません。相場の世界では早めの行動は身を助けますからね。
元の切り上げはいずれやらなければならないのでしょうね・・・
ドルペッグ諸国は大変な時期にありますよね~@@
Tanpanさん
いつもコメントありがとうございます。
コメントは確認しているのですが、常に返事できなくてすいません。
元については、世界情勢上、何れ切り上げなければならないとは思うのですが、何時になるのかが問題です。今回のドル安が良い意味で引き金になってくれれば、良いのですが。
ただ、私にとっての中国投資は、日本株での裁定取引方針とは違って、長期投資の方針ですので中国が分裂するようなことがない限り、資金の引き揚げは考えてないんですけどね。
(これが間違いだったりして。)
>今後の中国の動きが非常に気になります。
中国気になりますね。。。
中国は直接的にではないですが
投資信託利用で買っています。(^^ゞ
最近軟調な展開もあるみたいですから。。。
俺は逆にFXでドルベックを利用してる立場なので(^^ゞ
一緒にドルに引きずられないようにしたいと
おもうんですよねぇ。。。(~_~;)