金
来週は、欧州債務問題に対する不安と米経済指標(雇用統計)の結果を見極めたいと言う、両材料に対する思惑などが交錯し、1,520~1,580ドルのレンジとなる見通し。雇用統計に関しては、悪化すれば、追加金融緩和(QE3) 観測が広がり、ドル安・ユーロ高となり、一旦は金も上昇すると思われるが一過性で、結局は19日・20日の連邦公開市場委員会(FOMC)まで様子見か?。何れにしても、買い材料が見当たらない。唯一の下支えとなっているのが、国際通貨基金(IMF)の統計で、世界の中央銀行が金購入を継続している事ぐらいしかない。やはり、本格的な上昇となる為には、欧州情勢が落ち着きを見せてこないと難しい。また、現物市場では二大需要国の中国とインドが金購入を手控えているのもマイナス要因となっている。6月は、イベントが目白押しで、6月1日雇用統計、6月17日ギリシャ再選挙、6月19・20日米連邦公開市場委員会(FOMC)と相次ぎ、メリマンの重要変化日もこの付近(6月16日、6月27日)にあり、相場の転換になる可能性がある。当面はこう着状態の展開が継続すると考えられる。もし思惑が逆に行った場合は、東京金で3,900円割れを想定しといた方が無難か。6月の満月は4日、新月は20日
方向性 安値揉み合い
週間取引レンジ 3,885~4,135円
池末
東京コーン
来週のトウモロコシ相場は、引き続き上値の重たい取引となりそうである。と同時に下値を追う展開が予想される。最新の週間輸出成約高が、事前予想を大幅に下回る発表で地合いが悪化。シカゴ市場は、28日のメモリアルデーを含む3連休となるが、今年度産のトウモロコシの生育に都合の良い天候が見込まれている。21日米農務省より発表されたクロップ・プログレス(農作物生育進捗率・作柄報告)は、「優」・「良」合わせ77%と非常に高い数字であった。早い時期から作付けが進み、天候ストレスもなくそのため大豊作を連想しやすい環境である。また、先の需給報告で旧穀の期末在庫が上方修正されたことによって、消費国の手当て買いもスローダウンしている。特に最近は、中国のキャンセルも出ているため、需給逼迫感が和らいできている。来週も記録的な大豊作観測や、ユーロ圏懸念が続く以上上昇しづらいであろう。むしろ良好な天候状態を先に織り込む動きとなり、下値を切り下げる可能性が高い。
方向性 下値模索
週間取引レンジ 21,100円~23,180円
中川