金
25日の東京金日中取引は、24日のNY金相場が4日ぶりに反発した事とユーロ相場が比較的に落ち着いている事で、小高く寄り付いたものの、その後はNY金時間外取引が軟調に推移している為、前日の終値を挟んだ展開となった。24日のNY金相場は、ドイツやユーロ圏の経済指標悪化で一時軟化していたユーロが堅調な欧州株などを背景に買い戻された為、ドル建ての金は割安感から買いが先行した。また、米経済指標(新規失業保険申請件数)発表を眺めたドル売り・ユーロ買いを背景に一段高(この日の高値は1,577.70ドル)と上伸した。しかし、その後は、ドル売り・ユーロ買いが一服し、再びドルが上伸した事から、この日の高値圏から値を削る展開となった。需給面では、各国の中央銀行の金購入の動きが最近の金相場の下支えとなっている事が明らかになった。国際通貨基金(IMF)が発表した統計によると、フィリピンが3月に大規模な金準備増に動いた他、4月にはメキシコやウクライナも追加購入に踏み切った。本日は、米国が28日メモリアルデーによる祝日となる為、連休を控えて今週は特に警戒感を強めた動きが想定される。連休中にギリシャで何が起こるか分からない不安感からポジション変更、またはイーブンへと取引が一層不安定となる見通し。もしも、大きく下げるような局面で、昨年12月末の窓埋め3,900円どころがあれば買って見たいところである。
方向性 押し目買い
夜間取引レンジ 3,935円~4,033円
池末