金
24日の東京金日中取引は、NY金相場は3日続落したが、時間外取引が反発している事と為替相場が比較的落ち着いている事で、夜間取引の寄り付き値を挟んだ展開となった。23日のNY金相場は、ユーロ圏諸国がギリシャのユーロ圏離脱に備え、個別の緊急対策を用意する事で合意したとの報道から、安全資産とされるドル買いが一気に進み、ドル建ての金は相対的に割高感から売りが加速した。売り一巡後は、ギリシャ財務省がユーロ圏離脱を巡る報道を否定する声明を出した事や、欧州連合(EU)非公式首脳会議を控えて様子見気分も強い事から、金は買い戻され下げ幅を縮小した。ギリシャがユーロ圏離脱の有無で一喜一憂しているが、世界経済に与える影響は軽微だと考えられる。ギリシャのユーロ圏離脱が秩序ある適切な形で行われ、欧州中央銀行(ECB)が銀行システムを支援する事で、欧米経済に与える影響・リスクはさほど、大きくはならないのではと考えられる。チャート的には、本日は下ヒゲの長い線が出て、下値確認した買いを連想させるが、まだまだ本物ではないのか?
方向性 押し目買い
夜間取引レンジ 3,943円~4,040円
池末