金
23日の東京金の日中取引は、22日のNY金相場安に加えて、NY金時間外取引安で急落し、4,000円を割り込む展開となった。この日は、日本国債の格下げや欧州債務・金融システム不安を背景にドル高となり、ドル建ての金は割高感から、売られる展開となった。また、日銀金融政策決定会合で現状維持の発表と共に、失望感からの売りも出て下げ幅を拡大する事となった。今週に入り、1,600ドルを突破出来なかった事も響いている。本日は欧州連合(EU)非公式臨時首脳会議でフランスがユーロ共同債導入を主張する見通しだが、昨日の夜間見通しと同じで、ドイツを始めとする各国の考え方の違いから、難しいと考えられる。だからと言って、独仏の関係がこじれる様な事とはならない。両国で落としどころを探ることとなり、結局、先送りとなる見通し。現物市場では、先週の下落局面で、1,550ドル近辺ではアジア勢の実需の買いが入っており、今回も同水準では実需の買いが入るか注目するところである。
方向性 押し目買い
夜間取引レンジ 3,967円~4,037円
池末