2日の東京金の日中取引相場は、NY金時間外取引高を受けて総じて小高く寄り付いたものの、NY金時間外取引の伸び悩みを受けて、値を消す展開となり、軒並みマイナス圏へと沈んだが、引けにかけて値を戻し下げ幅を縮小した。週明け21日のNY金相場は、欧州債務危機を巡る警戒感が燻ぶる中、ここ2営業日で55ドル超の上伸した反動で利益確定の売りに押され小幅安となった。週間見通しで、ポイントとした、22日・23日の日銀金融政策決定会合と23日の欧州連合(EU)非公式臨時首脳会議で何らかの進展があれば、1,600ドルの大台を突破する可能性はあるが、23日の欧州連合(EU)非公式臨時首脳会議では、ユーロ共同債の導入提案観測があるが、これは、ドイツを始めとする各国に考え方の相違がある為、まず難しいと考えられる。結局、欧州不安を解消する様な方策は出てこないのではないか。また、日銀金融政策決定会合も市場は追加緩和をおねだりしているが、今回は、欧州不安に対するリスクや為替動向への言及ぐらいで、現状維持ではと考えられる。何れにしても今日、明日がポイントとなりそうである。
方向性 揉み合い
夜間取引レンジ 4,031円~4,117円
池末