jojuさんのブログ
日本の経常赤字化は危機ではない(国債危機説の誤り)
某大学教授論説より(カッコ内は当方異論、付論)。
・ 日本は、今後、高齢化により民間貯蓄減少と経常赤字化が不可避。
(長寿命化で景気低迷なので、定年後の高齢まで働くヒト、働かざるを得ないヒトが増える。低賃金でも何らかの仕事、たぶん介護職などをせざるを得ないヒトが増える。民間貯蓄減少のペースは比較的緩やかに変わっていくのでは?)
(経常赤字化の進行度合いは、ここ20年の円高デフレ政策がいずれ転換されることからすれば、それほど急激にはならないと思われ、、)
・ 経常赤字=資本収支黒字であり、これは海外からの資金流入(純資本流入)に頼らざるを得ないことを意味する。
・ 民間貯蓄減少となるので、国債発行も民間貯蓄では賄い切れなくなり、海外依存度を高める。
・ しかし、海外資金依存で、日本国債の金利は上がり、金融危機や財政破綻を招く、という論調は誤り。
・ なぜなら、日本には250兆の莫大な対外純資産がある。 海外資金依存とは、対外純資産の取り崩し、本国回帰であり、必ずしも外国人だけに頼るわけではないので、国債金利の異常上昇は起きえない。
(経常赤字化で円安化すれば、対外純資産(ドル建てなど)の円建て価値は上がり、国内資金不足の穴埋めは一層容易になる。 これは米国経済が経常赤字、ドル安なのに、対外純資産価値増大で破綻しない構図と同じ。 ただし、この構図が安定するには、経常赤字増大と同時に、対外純資産がどんどん増えていくことが必要で、このためにも現下の円高デフレ政策の見直しが必要なのです)
(補足) 家計の貯蓄減少に対し、企業の貯蓄投資差額は増加している。 これは1990以来、長期の景気低迷(円高デフレ政策)で投資先が乏しいため。 景気回復となれば、家計貯蓄の減少ペースはダウンしても、企業の貯蓄投資差額は減少するので、やはり民間貯蓄減少トレンド=経常赤字化トレンドは変わらない、、、ただし、円高デフレ政策が大転換すればこのペースはダウンするはず。
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経常赤字が恒常化すれば嫌でも円安になると思いますけどねー。
それでも日本が所得収支黒字を上回る莫大な貿易赤字を垂れ流し続けるというのは、僕には考えにくいです。
あと企業も全て含めた民間貯蓄額は、2011年度は過去最大だったような。
それから破綻論者の人に聞きたいのですが、政府が民間から借り入れたお金を支出すると、そのお金ってこの世から消えるんでしょうか?
消えないと思うんですが。
ここで言っている破綻とは、国債金利急騰による政府資金繰りのショートのことでしょうね。