金
日中取引時間は、NY市場の上昇を受けて手仕舞い買いが先行して始まる、その後NY時間外高や円高進行が一服したことを背景に堅調な取引で推移し、結局前日比1円高の4014円で終了。17日のNY市場は、買戻しに急伸し一時1579.8ドルをつけた。最近の下落幅が大きかった後だけに、下げすぎに対する警戒感も出てきた模様である。ただ、欧州債務不安が根強いだけに、戻りも限定的との見方が多い。また、大手格付け会社が、ギリシャ・スペインの金融機関の格下げを発表、さらに両国の金融機関では預金流出が相次いでいるため、ユーロ圏の金融システム不安が意識されている。ただ米国では、景況指数の低下から追加金融緩和観測が再び高まって来た。しかしいづれの情勢も流動的であるためポジションを傾けられず、方向感の定まらない展開が続きそうである。本日夜間取引時間は、NY市場とも目ぼしい材料がみあたらないが、欧米の情勢不安から円が買われているため、円高進行に注意が必要である。ただ週末であるため比較的狭いレンジ内取引が予想される。
方向性 揉み合い(逆張り)
夜間取引レンジ 3,986円~4,047円
中川