17日のNY金相場は大幅反発。上げ幅は昨年10月以来の最大となった。前日まで4営業日続落していた事や、米金融当局が追加の刺激措置を発表するとの観測から、買いが膨らんだ。中心限月の6月限は、前日比38.30ドル高の1,574.90ドルで取引を終えた。ここ最近の下落の反動から安値拾いの買いやテクニカル面からの買いが相場を押し上げた。金はここ4日間で3.7%下落。ギリシャが再選挙に突入する事で、同国がユーロ圏を離脱するとの懸念が高まった事などが要因だ。この日発表された5月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナス5.8%と、縮小に転じた。ここのところの軟調な米指標を受けて当局が何らかの緩和措置を検討しているとの観測が強まっており、それも金にとっての好材料となった。また、前日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、メンバーの数人が景気の下振れリスクが高まった場合に追加金融緩和が必要だとの見解を示した事で、買いが入りやすい状況でもあった。本日の東京金相場は週末などのポジション調整などの動きがある為、一旦は利食い売りで対応したい。

方向性        揉み合い
日中取引レンジ   3,985円~4,045円  


大豆
17日のシカゴ大豆は3日続伸。連日の旧穀に対する中国への輸出需要を背景に続伸した。米農務省は日ごとの報告システムで、米国産大豆48万トンが中国向けに今2011~2012年度渡しで売却された事を確認した。米農務省が発表した最新の週間輸出成約高は67万3,400トンと、市場予想の100万~140万トンを下回ったが、内5万7,100トン以外が旧穀だった事は好材料だった。中国向けに11万4,100トン(今年度分は11万9,100トン)、仕向け地不明で15万9,500トン(今年度分)それぞれ計上された。中国向けの輸出実績は29万5,100トン。中国向け輸出の今年度累計は前年度比14.6%減の2,024万600トンだった。中国は来週、旧穀大豆の国家備蓄量を引き下げる為60万トンを売却する予定で、これにより輸出が減少する可能性がある。本日も為替動向を注視しながらの取引となるが、押し目は買い拾いたい。

方向性        押し目買い
日中取引レンジ   42,750円~43,500円

池末
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