15日のNY金相場は3営業日続落。4か月半ぶりの安値となった。ギリシャ政局を巡り、パプリアス大統領が主要党首との連立協議が物別れに終わり、全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロス党首が再選挙の実施を明らかにした。6月中旬(6月17日が濃厚)の総選挙実施が確定。これを受けてドルが上昇した為、ドル建ての金に割高感から売りが出た。再選挙が実施される事で、6日の総選挙から続いている政治空白が長引く事になる。投資家らは、欧州連合(EU)などによる金融支援停止やユーロ圏離脱といった事態も視野に入れつつあり、緊迫感が高まっている。しかし売り一巡後は、金相場が12月以来の安値を付けた事で、アジア市場での現物需要が旺盛だった事から、若干買い戻されたが結局、マイナス圏で取引を終えた。本日の東京金相場は、為替相場はドル高・円安で推移しているものの、NY金時間外取引が10ドル以上下落している為、前日の終値を挟んだ展開となる見通し。

方向性        押し目買い
日中取引レンジ   3,970円~4,030円  


大豆
15日のシカゴ大豆は、中国による米国産旧穀大豆買い付けの噂を背景に、最近の急落からテクニカル的に反発、3営業日ぶりに急反発した。中心限月の7月限は、26.00セント高の1,413.00セントで取引を終えた。アルゼンチンをはじめとする南米産大豆の供給減少懸念も、引き続き支援要因となった。ドイツの油実専門誌オイル・ワールドは、最近の大豆相場急落は性急で、需要面からは今後数カ月、相場に対してサポーティブとなる可能性が高いと指摘した。また、前日に米農務省が発表したクロップ・プログレスによると、大豆の作付け進捗率は13日時点で46%と、前週の24%から大幅に進展した。

方向性        押し目買い
日中取引レンジ   42,250円~43,250円

池末
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