金
日中取引時間は、ギリシャ連立協議の難航による欧州不安再燃を背景に14日のNY市場が急落したことや、円高が加わり、手じまい売りが先行して始まる。その後、NY時間外の値下がりとともに終日売り優勢となり、結局前日比70円安の3996円で終了。ギリシャでは連立政権樹立に向けての調整が難航し、再選挙の可能性が高まっている模様である。また最悪ユーロ圏離脱の恐れもあり、欧州債務懸念は高まる一方である。そのためドル高・ユーロ安の流れが続き、さらに進行する可能性がある。今の金はリスク資産として捉えられており、金融市場のリスク回避の高まりとともに売られ易くなっている。また従来安値圏での下支えとなっていた現物需要も、今は一段安の心配がある金を急いで買う必要もない。そのため下げ材料に反応し易く、当面は下値模索の状況に変化はないであろう。ただ一部には売られすぎ感を唱える向きもある、が浮上のきっかけとなりそうイベントは見込みづらい。昨年12月以来の1520ドル近辺も視野に入れたほうが良さそうである。本日夜間取引時間は、引き続き4000円を挟んだ攻防とみられるが、米経済指標の発表次第で下値をさぐる可能性もあり、戻り売りが有利と思える。
方向性 戻り売り
夜間取引レンジ 3,909円~4,019円
中川