天皇、皇后両陛下は13日、訪問先の仙台市で、東日本大震災で大きな津波被害を受けた若林区荒浜地区の住民ら約380人が身を寄せる若林区内の仮設住宅を見舞われた。宿泊を伴う地方でのご活動は半年ぶりとなった陛下は、皇后さまと約30分間、仮設住宅を歩きながら被災者に声をかけられた。
陛下は一人一人から話を聞き、「体は大丈夫ですか」「お大事にしてね」「よい学校生活を送ってください」などと語りかけられた。皇后さまは、住民の三浦洋子さん(35)から「津波で亡くなった母は皇后さまが大好きでした。母が会えたらどんなにうれしかったか」と話しかけられると、「たくさんの思い出があるのね」と慰められた。泣き崩れる女性の手を握ったり、赤ちゃんをなでたりされる場面もあった。