2012年 05月 14日 07:37 JST
[東京 13日 ロイター]
野田佳彦首相はウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、円高に対応するため全ての選択肢は利用可能と述べたが、円が過大評価されているとまでは言及しなかった。
12日のインタビューで野田首相は、米国の支持がなければ日本が円高対応で介入する可能性は低いとの市場の見方について聞かれ、全ての選択肢はオープンと指摘。東日本大震災後の協調介入のように協力を得ることもあり、「単独で行動を起こすこともある。様々なアプローチがありえる」と述べた。当局は最近の円上昇を注視しており、投機的な動きかどうかを見極めることが重要だと語った。
首相は欧州債務危機は日本経済にとって引き続き最大の脅威だとし、日銀はデフレだけでなく円高とも闘うべきと指摘。「円高とデフレは日本経済にとって克服すべき課題であるとの見方を日銀と共有している」と述べた。