金
11日の東京金相場は、10日のNY金相場が、ドル安や最近の下落を受けた安値拾いの買いを受けて、4日ぶりに反発した事を受けた手じまい買いに、小高く寄ったものの、その後は、NY金時間外取引がドル高・ユーロ安を背景に下げ幅を広げた為、東京市場も値を消しマイナス圏へと沈んだ。10日のNY金相場は、総選挙後に政局混迷が続くギリシャで第3党が組閣に向け調整に入った事を受け、財政再建の行方に対する警戒感が後退した為、ユーロ高・ドル安基調が続き反発した。しかし、米労働省が朝方に発表した新規失業保険申請件数が前週から減少した他、市場予想を下回った事を受けて、追加金融緩和(QE3)を巡る思惑が後退し、インフレヘッジの役割を持つ金の需要の魅力が薄れた。ここ数日間のリスク資産売却の動きの中で、他市場での損失をカバーする為に投資家は金を売っている模様。本日の夜間取引は、欧州債務不安がまだまだ残る中、週末などのポジション調整動きから、下値模索の展開か。
方向性 押し目買い
夜間取引レンジ 4,035円~4,117円
池末