9日の東京金相場の日中取引は、NY金が欧州債務不安の強まりを受けて、心理的な節目である1,600ドルを割り込んだ事で弱気モードが広がり、下げ幅を拡大した。市場が今もっとも警戒しているのはギリシャ情勢で、緊縮策が見直されて、国際通貨基金(IMF)や欧州中央銀行(ECB)などが融資を拒否する様な事になれば、その他の欧州諸国に波及し混乱が起き、世界経済に与える影響が懸念されている。8日のNY金相場は、ギリシャ連立政権樹立が難航している事を売り材料に大幅安となった。ギリシャに関しては問題が一段と深刻化した場合、欧州中央銀行(ECB)が何らかの対応を取るとの見方からすれば、長期的な金のトレンドは変わらないものと思われる。また、前回と同様に1,600ドル近辺では、中央銀行などによる現物買いが確認されている。来週15日のメリマン重要変化日、同日にフランス新政権の政策発表まで、現状維持出来るか、金は正念場を迎えている。

方向性         押し目買い
夜間取引レンジ   4,065円~4,155円

池末
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