日経ヴェリタスに面白いことが書かれていたので
紹介しようと思います。
記事では主要な毎月分配型投資信託の運用成績と
分配率が掲載されているのですが、31本中
30本で運用成績よりも分配率が高くなっている。
つまり、元本を取り崩しながら配当金に回している
現状が書かれておりました。
本文の一部を抜粋しますと、
毎月分配金の多くは、運用収益を超えて分配金を払って
きた。
不足する分は投資家の元本を取り崩すなどして賄って
きた。
投資信託法で認められた処理だが、仕組みを理解していない
個人投資家には分配金全額が運用成績によるとの誤解を
与えていた。
投信会社はこれまで、分配金のうち元本取り崩し分を
特別分配金と表現してきたが、金融庁はこれを問題視し
元本払戻金と表現するよう促している。
と書かれておりました。
まるで芸能人のスキャンダルみたいな内容なので
驚きましたが、勇気のある内容だと感心いたしました。
分配金の過不足分は過去のストックや売買益から回して
いるという話もありましたが、それは違うようです。
記事では投資信託の1年間の運用成績と分配率が一覧で掲載
されていましたが、現状はかなり厳しいようです。
かつて5兆7000億の純資産があったグローバルソブリン
オープンも今では1兆7000億まで純資産が減少している
とのこと。