コンクリートがはがれるなどの損傷が進む、首都高1号羽田線の底面=2日午後、東京都品川区で
首都高速道路会社は二日、大規模改修を検討している首都高について、老朽化に伴い損傷が進んでいる事例として、東京都品川区の1号羽田線の補修対象箇所を報道陣に公開した。運河の上を通る道路の底面はコンクリートがはがれた部分が目立ち、鉄筋がむき出しになっているところもあった。
公開した箇所は、首都高が初開通した翌年の一九六三年に完成。海が近く塩害で劣化が進みやすく、維持管理も難しい。現時点で安全に問題はないといい、順次補修する予定。
首都高は、総延長約三百キロのうち30%が完成から四十年以上経過。補修が必要な損傷は約九万七千件に上る。同社は三月に有識者委員会を設置し、大規模改修の在り方を年内にまとめる方針。