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中期売買プランのストップ戦略

MDRの芝一樹です。
前回は中期売買プランで利益を出すには手仕舞い戦略が重要である、ということをお伝えしました。今回は中期売買戦略での具体的なストップの利用法について解説したいと思います。
中期の売買戦略で手仕舞いの戦略が重要なのは、このタイプの戦略が、一定期間の継続性と比較的大きな値幅を伴うトレンドという要素を取引の対象としているためです。値幅が大きいということは自分にとって有利な方向に相場が動き始めたときには利益がとても大きく取れる可能性が高いということであり、このため仕掛け時点での優位性が低かった(=勝率が低い)としても最終的には大きな利益を残すことができるのです。
トレンドに乗って最大限大きな利益を残すためには、自分にとって有利な方向に動いているトレンドの継続中はポジションを保持し続け、そのトレンドが終わるか反転した時点で手仕舞いをすることが必要です。これは短期トレードでは統計的な優位性を生かすために利益を深追いせず、一定の時間経過などでポジションを手仕舞う戦略が多いのと対照的と言えるでしょう。
では利益を確保しながら、有利なうちは長期間相場にとどまり続けるためにはどのようにしたら良いのでしょうか。実はこのためにとても有効なのがストップを活用することなのです。ストップは一般的に損切りと呼ばれ、自分が出してしまった損失を限定するために利用されるものと考えられています。しかし、この考え方を基にしながら、自分の出した利益を守る「トレーリングストップ」と呼ばれる手法が存在します。
トレーリングストップも相場が自分にとって不利な方向に一定以上動いたら手仕舞う、という意味ではストップと基本的な考え方は全く同じなのですが、株価の推移と共にストップラインを切り上げていくということが一般的なストップと最も異なります。
例えば、10,000円で1つのポジションを建て、トレーリングストップを-10%に置いたとすると、はじめのストップは9,000円になります。もちろんこのまま相場が下落して9,000円を割れば手仕舞うのですが、もし株価が上昇して10,100円になった場合、ストップラインを9,100円に引き上げます。ここで9,100円を割り込めば手仕舞い、再び株価が上昇した場合にはストップラインを引き上げる、ということを繰り返してトレンドに追随するのがトレーリングストップの基本的な考え方です。
しかし、トレンドを追う場合には単純に-10%、というような位置にトレーリングストップを設定すべきではありません。次回はトレンドの途中で振り落とされることなく最後までついて行けるトレーリングストップの設定方法について解説したいと思います。
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