夜間立会
金
本日の東京市場日中取引時間は、ドル建ての金相場は連休前の水準を上回っていたが、為替の円高・ドル安の進行を受けた手仕舞い売りにより下落。終日安値圏での取引となり終値は前日比18円安の4279円で終了。30日のNY市場は、米経済指標の悪化に伴う量的緩和第3弾(QE3)への期待の半面、欧州債務不安を背景とするドル高・ユーロ安で、強弱材料が相殺され前日比0.6ドル安の1664.2ドルで終了。最近の軟調な米経済指標に加え、GDP伸び率が大幅に鈍化したことからドル売りが加速し金は割安感から買れた。またQE3観測が改めて浮上しているため週末4日の米雇用統計次第では、インフレヘッジとしての金の重要が高まる可能性もある。しかし国内金相場は、米景気の先行き不安や欧州債務問題を背景に円高が進行しやすいため、海外相場が上昇しても値下がりする可能性が高い。本日夜間取引時間は、引き続き為替次第の動きが予想されるが、いずれにしても上値は重たく値ごろの買いは手控えたほうが良さそうである。
方向性 戻り売り
夜間取引レンジ 4,258円~4,300円
中川