将棋の駒の生産量で日本一を誇る山形県天童市で21日、武者姿や腰元姿の地元高校生を駒に見立てプロ棋士が対局する「人間将棋」が2年ぶりに行われた。初日は上田初美女王と鈴木環那女流初段が対局した。
横16.6メートル、縦13.8メートル四方の将棋盤は昨年3月にコンクリートから御影石に新調。しかし東日本大震災でイベントが中止され、今年が初のお披露目となった。「風で帽子が飛びそう」「飛ばされてしまえ」などの2人の掛け合いに笑いも起きた。
対局は147手に及ぶ熱戦の末、鈴木女流初段が勝利。両親と離れ、一時東京に避難していた福島県いわき市の小学2年、笠間康太さん(7)は「将棋が大好き。今日は両親と一緒に観戦できて本当にうれしい」と話していた。