いつ新しいノート型パソコンを買えばいいのか?

AAI Fundさん
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あなたがこの春、ノート型パソコンを買い替えようと思っているなら、わたしのアドバイスは「待ちなさい」だ。パソコンが壊れかけていて、買わないわけにはいかないのでない限り、少なくとも夏までは待った方がいい。特に基本ソフト(OS)がウィンドウズの場合はそうだ。しかしマックを買おうと思っている場合でも待った方がいい。

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Microsoft
ウィンドウズ8には久々に抜本的な変更が施される見通しだ
 というわけで、今年の春のパソコン購入手引きは例年とはやや異なる。ハイテク製品を買おうとしているときはいつも、すぐ時代遅れになるのではないかという心配があるが、取り越し苦労なことが多い。だが今年の春は、まさにその懸念が現実になる。これから数カ月の間に正真正銘の大きな変化が予想されているからだ。

 マイクロソフトは、おそらく秋に「ウィンドウズ8」を発売する予定だ。久々に抜本的な変更が施される。ウィンドウズ8は、マウス、タッチパッド、 キーボードで操作するが、タブレット型端末のタッチスクリーンを強く意識したものになるだろう。各パソコンメーカーはウィンドウズ8モデルを年末商戦に投入する計画だ。

 マイクロソフトは、今ウィンドウズ7を買えば、ほぼ間違いなくウィンドウズ8にアップグレードすると言う。しかし新しいタイプのノートパソコンはまだ店頭にない。すでに販売されている数少ないタッチスクリーンのパソコンを買うのはどうかというと、マイクロソフトが言うには、ウィンドウズ8にアップグレードはできると思うが最適化はされていないかもしれないそうだ。わたしも、個人的に、ウィンドウズの場合、新しいバージョンが欲しいなら新しいパソコンを買った方がいいと思う。

 アップルもまた、この夏、新しいOSを発売する。「マウンテン・ライオン(クーガー)」というコード名で呼ばれるこのOSは、前のバージョンと比べてウィンドウズ8ほど大きな変化はさそうだ。それはアップルがタッチ機能やタブレット型に合わせた機能をすでにOSに取り入れているからでもある。

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Apple
現行のマックはマウンテン・ライオンにアップグレードされるかもしれないが、今買えば、新しいマックの機能の一部が使えないかもしれない
 しかし、アップルの新型ノートパソコンの発表は遅れている。特にマックブックプロの新型は大幅に遅れているので大きくデザインを変更したモデルが今年発売される公算は大きい。今買ってもOSはマウンテン・ライオンにアップグレードされるだろう。しかし、新型マックでなければ使えない機能があるはずだ。

 購入を控えた方がいい理由がもう1つある。大半のパソコンにプロセッサーを提供しているインテルが近く「アイビーブリッジ」という新製品を発表するとみられているからだ。インテルによると、この新製品はバッテリーの消耗を抑えながら画像機能のパフォーマンスを上ることができるプロセッサーだ。これが個人向けノート型パソコンに大量に搭載されるには6月ごろになる見通しだ。つまり今、パソコンを買えば、ウィンドウズ8が出てくる前に、もう時代遅れになってしまうかもしれない。

 良い話がないわけではない。値札を注意深くチェックしていれば、新しい製品の発売が近づくほどウィンドウズ7と現行プロセッサーを搭載したパソコンは値下げされるだろう。古くても機能は十分だ。それにウィンドウズ8への無料アップグレードが期待できる。

 こうしたことを頭に置いた上で、それでも、ノート型パソコンを買う、あるいは買わなければならない個人(法人や特殊な使用をする人以外)のためのアドバイスは以下の通り。

タブレットかノートブックか

 タブレットを買えば、ノートパソコンへの依存度が軽減し、新しいパソコンを買うのを待てるかもしれない。

価格

 ウィンドウズのパソコンメーカーは、あまりにも利益が少なすぎると思い、なんとか価格を引き上げたいと思っている。機能を抑えたウィンドウズのノートパソコンなら300ドル以下、500ドルも出せばそこそこのパソコンが買える。ハイスペックでも600~900ドル。一方、マックの最下位ノート型パソコン、11インチのマックブック・エアは999ドルだ。

ウィンドウズかマックか

 ウィンドズ7搭載のノート型パソコンは種類が多い。ポートやハードディスクの容量も充実している。しかしアップルのノートパソコンは頑丈で、しゃれていて、当初から搭載されたソフトも良い。カスタマーサービスはすばらしく、お金をかければウィンドウズを使うこともできる。

 マックはウィンドウズと比べウィルスの懸念がほとんどない。アップルの薄く軽く速いマックブック・エアが999ドルというのはお買い得だ。旅行用だけでなくメインのマシンとしても使える。

ウルトラブック

 どのパソコンメーカーもマックブック・エアに似た「ウルトラブック」と呼ばれるカテゴリーのパソコンを揃えている。だがどれもエアにはかなわない。特にバッテリーが問題だ。だが、わたしは、ウルトラブックも好きだし、消費者の多くも気にいると思う。欠点は比較的高いということだ。一部は1000ドルする。それにメモリー容量が少ない。エアのように、多くはハードディスクの代わりにSSD(フラッシュメモリーを使った記憶装置)を備えている。だが容量は最大でたった256ギガバイトだ。

メインメモリー

 新しいウィンドウズのパソコンには、少なくとも4ギガバイトのRAMは必要だ。マックは2ギガでもよいが4ギガの方が良い。

プロセッサー

 インテルのプロセッサーは、これから発売される新しいものも含め「i3」,「i5」,「i7」と呼ばれている。i5は個人向けならばよい、i3でも十分だ。AMDのプロセッサーも良い。

画像機能

 通常、安いパソコンは画像に弱く、高いものは強い。画像機能がよければスピードが上がる。
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