武田邦彦さんの講演会に行ってきました。
災害多発国の日本で世界一高密度の原発、かつ危険な海岸線立地ばかりで問題である、、、という下りには素直に賛同。
被災コスト、廃棄物処理コストを考えると原発は確かにペイしない。
それらを国(国民)丸投げで考えてるから、原発は電力会社にとって美味しすぎる事業になってます。
その電力会社主導で原発安全性、電力需給予測が論じられてる現状は明らかにおかしい。
速やかにガス火力(現状、一番割安)に置き換え、中長期的には自然エネルギーに置き換えていくべきなのでしょう(資源限界と太陽光発電のコスト低減の兼ね合いで見ると100年くらい先で良いのですが、、、)。
ただ、講演でおかしいと思ったのは、年間総被爆量を外部被爆量の4倍でざっくり語ってる点。
これは明らかに過大見積もり。
食品規制値が厳しく改訂された現時点ではさらにさがって、せいぜい2倍くらいでしょう。
関東のほとんどのエリア(福島でも)では年間総被爆量5mmSv以下(外部・内部被爆込みで)になるはずで、住民の移住が必要なレベルではありません(CTなど医療被曝のほうがずっと大きく問題)。
今回の講演会は、科学的云々と言いつつ、実際のお話が粗雑かつ扇情的でした(最近、本を出した反原発派の京大の先生もそう)。
儲けを狙ってセンセーショナルに膨らませすぎではなかろうか(--;
、、、、というわけで、原発推進派、反対派ともにデマゴーグを多分に含むので、国益(国民全体の利益)に即したまともな議論になっていないなあ、、というのが今回講演会の全体的感想。
自然保護派と、そうでない派の議論(例えばダム反対派と推進派の議論等)はいつもこうです。