期待込め、別水系のアユ放流//難しい試みですね

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 山口県水産研究センターは14日、周防大島町の屋代川系の稚アユ約2万5千匹を、岩国市周東町と周南市三丘の島田川で放流した。屋代川系は天然アユの量が安定して見込め、将来の放流種としても期待できるため、異なる水系の環境で対応できるか調査する。

 放流には、島田川内水面漁協(岩国市玖珂町)が協力。周東町の放流では20人が、体長約10センチの稚アユを水槽からホースをつないで川へ流し、一部はバケツリレーで運んだ。稚アユは見分けが付くようにアブラビレを切り、半年かけて成育状態や定着率などを追跡調査する。

 稚アユは屋代川で捕獲した天然アユから採卵し、ふ化させた種。屋代川では、採卵用の天然アユを比較的、安定確保できるという。県内での放流はこれまで、養殖や粟野川系、椹野川系が多い。今回の屋代川系では、異なる環境への適応力を調べるため、地理的に近い島田川を放流場所に選んだ。

 島田川のアユ漁は6月15日に解禁される。

【写真説明】島田川に放流される稚アユ

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