天国に一番近い里で花桃祭

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 住民全員が60代以上で「天国に一番近い里」として地域おこしを進めている島根県邑南町上口羽の川角(かいずみ)集落の有志が21、22日、初の「花桃まつり」を開く。5年前に植え始めたハナモモの大半が見頃になることから、たくさんの人に地区を訪れてもらおうと企画した。

 ハナモモの植樹は、花見の名所にして観光客を呼び込み、切り花出荷で新しい産業を興そうと、有志が2007年から取り組んでいる。耕作放棄地や棚田計1ヘクタールに1200本が並ぶ。07、08年に植えた800本が、ことし見頃を迎える。

 川角集会所では、地元食材を使ったしし汁やむすびを振る舞うほか、ハナモモやオキナグサの苗を販売。散策マップを配り、地区内のハナモモや菜の花を楽しんでもらう。

 集落では、いずれも60代以上の10世帯13人が生活。11人が65歳以上で高齢化率は85%を超える。集落区長の日高忠正さん(77)は「限界集落だが、力を合わせれば何でもできる。若い人に住んでもらえるよう元気な取り組みを続けたい」と張り切っている

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