11日の東京金相場は、NY金が3日続伸するなか、為替の円高に押されて反落。10日のNY金は世界的な株安を背景に安全資産への需要が膨らみ、3日続伸した。取引の序盤では対ユーロでのドル買い戻しを背景に、ドル建ての金は割高感から売りに押された。しかし、売り一巡後は、リスク回避ムードが一段と濃厚となると、安全資産とされる金を対象に「質への逃避」の買いが殺到した。欧州時間帯で売られ、ニューヨーク時間に買われる展開となった。欧州時間の下げは、休場だった欧州が米雇用統計の結果を一日遅れだ織り込んだ形となった。また、金現物が4営業日続伸となった事も支援材料となった。現在の金は月末のFOMCまでは動きづらく、一目均衡表の雲の下限1,660ドル近辺と1,670ドル近辺に位置する25日移動平均線を抜けてかない事から上値の重たい展開を継続中、もう少し日柄が必要か。

方向性         揉み合い
夜間取引レンジ   4,277円~4,361円


大豆
11日の東京一般大豆は、シカゴ大豆安と円高を背景に、軟調に推移した。10日のシカゴ大豆相場は、米農務省(USDA)発表の需給報告で、期末在庫が下方修正された事を手掛かりに、買い物が先行する展開となり、一時、昨年8月31日以来の高値となる1,452.25セントに急伸。その後は投資家の手じまい売りや利食い売りが優勢となり下げに転じた。米国とブラジルの双方が2011~2012年度のブラジル産大豆の生産高見通しを下方修正したのを受け、南米の大豆収穫への懸念が広がった事や、4月の米需給報告で2011~2012年度の米国の期末在庫予想が2億5,000万ブッシェルと、前月の2億7,500万ブッシェルから下方修正された事が、相場の下支え要因となった。相場は既に織り込み済み。過去最高に膨れ上がった78万枚以上のシカゴ大豆の未決済約定の増減に注目。東京一般大豆はもう一段の下げがあれば、買って見たいところである(43,000円割れ当たりから)。

方向性         揉み合い
夜間取引レンジ   44,300円~45,300円

池末
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