宇部興産、HV部品生産増強

arama-さん

 宇部興産(宇部市)は、リチウムイオン電池の主要部材であるセパレーターの製造設備を堺工場(堺市)に設ける。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けの需要の伸びを見込む。

 現在は宇部ケミカル工場(宇部市)だけで生産している。堺工場の製造設備はすでに着工しており、2013年度初めに稼働。段階的に能力を増強する。宇部工場の生産は変わらない。生産拠点を複数にしてリスク分散も図る。14年度末に、同社全体の年産能力は2億平方メートルになる。

 同社のセパレーターは複数のHVやEVに採用されている。世界シェアは約1割。11年に日立マクセル(大阪府茨木市)と設立した次世代セパレーター製造販売の宇部マクセル(京都府大山崎町)にも製品を供給する。

 リチウムイオン電池は携帯電話やパソコン向けのほか、自動車向けなどに需要が拡大。宇部興産は、10年に約4億平方メートルだった世界の市場規模(出荷量)が15年には8億平方メートル以上になると見込む。

arama-さんのブログ一覧