金
10日の東京金は反発。連休明け9日のNY金高とNY時間外取引高に加えて、為替のユーロ高・ドル安を受けて手じまい買いが先行し、一時は40円以上買われる場面もあったが、その後は為替の円高に上昇幅を削る展開となった。前週に発表された米雇用統計が期待外れの内容となった事で、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加緩和に動くとの観測が再燃。また、インドの宝飾業者のスト終結を受けて、インド勢から現物買いが広がった事も支援材料となった。3月の中国消費者物価指数(CPI)が事前予想を上回る内容となった事もインフレ・ヘッジとしての買いに繋がった模様。今後は国際会議や経済指標の発表と月末のFOMCなどを控えて動きづらい状況で、当面は週間見通しでのレンジ相場と思われる。(週足の一目均衡表の雲の下限1,610ドル近辺~日足の一目均衡表の雲の下限1,660ドル近辺)
方向性 押し目買い
夜間取引レンジ 4,281円~4,370円
大豆
10日の東京一般大豆は続落。連休明け9日のシカゴ大豆が反落した事に加え、為替相場が円高・ドル安基調の為、続落した。米商品先物取引委員会(CFTC)の発表で投機筋の買い越しが過去最高水準となっており、手じまい売りが出やすい状況となっている。一方で、南アメリカの大豆生産高の減少懸念や、米農家が世界の需要に見合うだけの大豆を植え付けないのではないかとの不安も大豆相場の下支えとなっている。9日に米農務省が発表した先週の米国産大豆の輸出検証高は2,639万6,000ブッシェルと、市場予想の2,400万~2,800万ブッシェルの範囲内だった。本日に発表の需給報告では期末在庫やブラジルとアルゼンチンの生産高見通しが下方修正されるとの強気の内容が予想されているが、相場は既に織り込まれていると思われる為、ここは慎重に対応したい。
方向性 揉み合い
夜間取引レンジ 45,500円~46,500円
池末