昨日の米国株は大幅続落した(DJIA -124.80 @13,074.75, NASDAQ -45.48 @3,068.09)。スペイン国債入札が不調だったため再び欧州債務危機が懸念され、欧州株が大幅安となったことが背景にある。これを受けて本日の日本株全般も下げた。東証1部では、上昇銘柄数が512に対して、下落銘柄数は1,019となった。騰落レシオは91.35%。東証1部の売買代金は1兆4175億円。
TOPIXも日経平均も下放れて始まったが、切り返し陽線で終えた。形としては前日の陰線の実体部分にすら届かず当て首線であり、強いローソク足ではない。それでも、米国株の下げ幅に比べて、本日の下げは相対的に小さかった。
TOPIX -3 @832
日経平均 -52円 @9,767円
ギリシャ政府の財政緊縮政策に抗議して自殺者が出た。これをきっかけに抗議活動が拡大するようだと、現ギリシャ政府の債務削減の約束実行力が疑われ、収束しかけていたギリシャ債務問題は再燃し、それがスペインやポルトガル、さらにはイタリアへと拡大するという連想が市場を支配する。そうなるとまた振り出しに戻ってしまう。