英国のキャメロン首相
【ロンドン共同】英国のキャメロン首相は4日、銀行の休眠口座の預金を活用し、地域や社会の問題解決に取り組む「社会的企業」や慈善団体に資金を貸す「ビッグ・ソサエティー(大きな社会)基金」を創設したと発表した。
同様の休眠口座の活用は日本政府も検討しており、議論に影響を与えそうだ。
英国の基金は、大手の銀行から融資を受けるのが難しい中小の企業、団体が、失業や貧困問題などの解決に向けた活動を行う際、資金援助するのが目的。財政再建に取り組むキャメロン首相は、以前から「大きな政府」ではなく、国民同士が支え合う「大きな社会」構想を訴えていた。